「食品ロス」を減らす方法

本来は食べることができるのに、捨てられてしまう「食品ロス(フードロス)」。農林水産省・環境省による2018年度推計では、日本における年間の食品ロスは約600万トンあり、そのうち約276万トンは家庭から生まれているとされています。

   さらに、京都市の調査(京都市食品ロスゼロプロジェクト)では、1世帯あたりの食品ロスは年間で約6万円にものぼるという試算が出ています。食品ロスを減らすことは、倫理面や環境面だけでなく、家計面でもメリットが大きいといえます。
   食品ロスが生じる主な原因は、食べ残し、賞味・消費期限切れや食品の傷み、皮のむきすぎなど。これらを極力少なくするためのアイデアを紹介します。

1.特売品や大容量パックを安易に買わない
   買う予定がなかったのに、「特売」や「お買い得」などのキャッチコピーに引かれてつい買ってしまうと、結局使いきれずに無駄になる可能性があります。大量のまとめ買いも食品ロスを生みやすいので、買い物は数日に1回の頻度がおすすめです。
         買い物をする際は、数日分の献立をざっくりと決めて、献立に必要な食品以外はできるだけ買わないようにすると良いでしょう。空腹時に買い物に行くと余計なものを買いやすくなるため、食事後に買い物に行くこともひとつの手です。

 2.冷蔵庫に食品を詰め込みすぎない
    冷蔵庫にぎっしりと食材を詰め込むと、奥にある食品や重なって下に埋もれた食品が見えにくくなり、消費期限を確認できなかったりその食品自体を見落としたりと、食品ロスが生まれやすくなります。冷蔵庫に入れる食材は7割程度に抑えると、消費期限などの管理がしやすいうえに、冷気の循環もよくなり、冷蔵効率も高まります。

 3.長く保存して使い切る
    家庭から出る食品ロスで最も多いのは野菜です。使い切る前に野菜室で傷んでしまった・・・ということを防ぐためにも、買ったら新鮮なうちに冷凍保存をするといいでしょう。ほとんどの野菜は冷凍することができ、1ヶ月程度の保存が可能です。食べやすい大きさに切り、保存容器などに入れて冷凍しておくと、凍ったまま調理することができて時短にもなります。

4.皮などを捨てずに食べる
    食品ロスは「野菜などの皮のむきすぎ」も原因のひとつとされています。皮をできるだけ薄くむくことも大切ですが、食べられるものはできるだけ食べるようにするといいでしょう。ニンジンの皮、ショウガの皮、ダイコンの皮、ブロッコリーの芯などは、栄養が豊富でおいしく食べることができます。きんぴらや漬物など様々な調理に活用してみましょう。

    できることから少しずつはじめて、地球にも家計にもやさしい食生活を目指してみてください。

営業担当 長谷川